女性

うつ病は精神病の一種|専門医に相談して正しい治療を受けよう

病的な「うつ」とは

医者

気分の落ち込み方に注意

人間なら誰しもが、気分が落ち込む、気が滅入ってしまう、元気をなくすということを経験します。最近では、そのような状態を「うつ」になったと表現することが増えてきています。しかし、「うつになった」=「うつ病」とはなりません。うつ病と、誰もが経験する気分の落ち込みには大きな違いがあり、3つのカテゴリーで考えることができます。まずは気分の落ち込みの量的なものです。憂うつな気持ちになると、元気がなくなり、悲観的になり、考えることが後ろ向きになったりします。しかし、うつ病になると、それが普通ではなく極端になります。例えば、極端に憂うつになり食事もできなくなる、会社に行くこともできなくなる、生きていても仕方がないと考えるようになるなど普通の気分の落ち込みではなくなります。次に気分の落ち込みの質的なものがあります。うつ病になると、単に自分はだめな人間だと自信をなくすだけではなく、会社の業績が悪いのは自分が仕事ができないからだとか、日本経済が不振なのは自分の責任だからだ、と考えるようになります。また、憂うつな気持ちの持続期間についても違いがあります。数時間、あるいは数日落ち込んだとしても、それが長い間続かない場合はうつ病とは言えません。世界的には2週間以上持続した場合、うつ病としての要件を満たすと言われています。もし、憂うつな気持ちになっており、これらの条件を満たしているのであれば、早期に病院にかかることをおすすめします。また、周囲にこれらの症状がみられる人がいた場合、安易に「頑張るよう」励ましてはいけません。なぜなら、その人は十分頑張っているからです。これ以上どう頑張ればいいのかと思い、さらに気分は落ち込んでしまいますので注意しましょう。

どのように治すか

うつ病になった場合、治療としては薬物療法と精神療法が柱となります。「うつ病とはシナプス間隔のモノアミン(セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなど)が減少している状態である」というモノアミン仮説が生まれ、この仮説に基づいて次々と薬が開発されています。薬の効果には一定の時間がかかり、飲み始めてから最低2週間以上の期間が必要です。飲んでも効果がないからと、すぐにやめてしまわないよう注意が必要です。また、症状が改善しても治療を中断すると半数以上が再燃します。そのため最低4〜6か月薬を飲み続ける必要があります。ほぼ症状がみられなくなった状態が6か月続いた場合を「回復」と呼びますので、その状態が目標となります。精神療法としては、認知行動療法、人間関係療法、家族療法など数多くの種類があります。いずれの精神療法においても、症状と様々な心理社会的要因(対人関係、性格、心理的葛藤、生活リズムなど)との悪循環に気づき、それを断ち切ることを目標としています。このようにうつ病の治療方法には様々なものがありますが、うつ病の症状がみられた場合には、まずしっかりと休むことが重要です。うつ病の症状は、身体への危険信号と言えます。「このまま頑張り続ければ、あなたは死んでしまいますよ」という危険信号を送り、ブレーキをかけようとしているのです。そのブレーキが、気分の極端な落ち込みなどとして表れているのです。ですから、うつ病の症状がみられた場合には、まずはしっかりと休養をとり、医者にかかって治療をしてもらいましょう。

Copyright© 2015 うつ病は精神病の一種|専門医に相談して正しい治療を受けよう All Rights Reserved.